
先日、ビジネス+ITに、
「オタフクはなぜ100年続く?実は日本の9割が同族経営、経産省が示す“お家騒動”回避術」
と題した記事が掲載されていました。
この記事では、経済産業省が公表した
「ファミリーガバナンス・ガイダンス(案)」をもとに、
・同族経営(ファミリービジネス)の強み
・世代交代時に生じるリスク
・“お家騒動”を防ぐためのルール整備
について解説がなされています。
今回は、記事の内容を整理したうえで、
実務の現場で感じる「事業承継における本当のリスク」について
考えてみたいと思います。
1.記事の要約
■ わが国企業全体の9割以上は「ファミリービジネス」である。経産省はこうした同族企業が、透明性が求められる時代に合わせて持続的に成長するためのガイダンス(ファミリーガバナンス・ガイダンス(案))を公表している。
■ ファミリービジネスには、「長期的な視点での投資判断」「迅速な意思決定」「地域社会への貢献」といったメリットがあるものの、「家族」「所有」「経営」という三大要素が、企業の成長や世代交代とともに分離し、複雑化していく宿命も抱えている。
■ その結果、「経営者の独善的行動」や「成長意欲の減衰」、親族間の「お家騒動」といった事態に直面しがちである。
■ 経産省の指針では、こうしたリスクが顕在化する前に、「ファミリーメンバーの範囲と役割の明確化」と「意思決定の仕組み化」を図り、社内ルールを整備しておくことを推奨している。
■事業承継の遅れは、企業の成長を阻害しかねないため、新指針では、承継を「経営(誰が社長になるか)」と「所有(誰が株主になるか)」の2つの問題に分けて整理し、具体的な実践例を示している。
■経営の承継については、下記の3つが重要である。
1)早めに事業承継計画を示す。
2)後継者の選定プロセスや基準を明確化する。
3)先代の役割をルール化しておく。
■所有の承継については、下記の2点に留意すべきである。
1)株式をどれくらい分散させてもよいか検討する。
2)株式保有に関する意識を共有化する。
■「家族だからわかる」という曖昧な部分を排し、明文化されたルールでガバナンスを構築することは一族の資産を守るだけでなく、ステークホルダーとの信頼関係を強め、結果として企業の競争力を高めることにつながるのではないか。
2.同族経営の「強み」と「リスク」
100年以上続く老舗企業の多くが、同族経営の企業です。
短期的な利益だけを追わず、長い時間軸で経営判断ができる点は、ファミリービジネスの大きな強みと言えるでしょう。
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